特集 眼科基本診療Update—私はこうしている
2.治療に必要な基本技術
水晶体疾患の治療
小瞳孔への対処
陰山 俊之
1
,
谷口 重雄
1
1昭和大学医学部附属藤が丘病院眼科
pp.242-244
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907078
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はじめに
小瞳孔症例は,日々遭遇する白内障手術難症例のうち,最も頻度が高い難症例の1つである。昭和大学医学部附属藤が丘病院眼科におけるその頻度は,過去9年の間に行われた超音波白内障手術症例8,197眼を対象とした場合,過熟,成熟白内障症例145眼(1.8%)に続いて第2位(113眼,1.4%)であった。
本稿では,筆者らが日々行っているいくつかの小瞳孔対処法を述べ,読者の小瞳孔攻略法の1つのバリエーションとして理解していただければ幸いである。なお本症例は,術前の診察時における術式の検討が特に大きな意味を持つため,術前診察における留意点も簡単に述べる。
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