特集 診断と治療の進歩—第53回日本臨床眼科学会シンポジウム
6.形態と機能からみた黄斑部手術の治療評価
寺崎 浩子
1
1名古屋大学医学部眼科学教室
pp.170-174
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906694
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光干渉断層計(OCT)をはじめとする画像診断の進歩は黄斑部手術の形態面での評価に貢献した。しかしながら解剖学的に元に戻ったようにみえても,しばしば機能的には残存する障害がある。したがって術後視機能の解析を行い後遺症となった病態を知ることにより,さらに今後の手術方法やその他の治療が発展すると考えられる。本講演では特に特発性黄斑円孔と糖尿病黄斑浮腫について,形態の回復の程度と網膜機能の関係をOCTと黄斑部局所網膜電図(FERG)やデンシトメトリーを用いた層別網膜機能検査により分析する。また,内境界膜剥離術は特発性黄斑円孔手術に再びホットな話題を提供しているので,FERGによる解析の結果を述べる。
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