特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
眼科外来診療の周辺
遺伝相談にのる
早川 むつ子
1
1早川眼科
pp.277-279
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906603
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
遺伝相談の役割
遺伝相談は,患者やその家族が人生の重大事である結婚や子をもうけるにあたって,子係の罹患の可能性を尋ねた際に,その確率の推定を中心に,疾患の経過,予後など関連する種々の情報を提供し,当事者自らの意志で行動できるように支援することである。遺伝性疾患はわが国では家系の恥のようにとらえられる風潮があり,社会的な偏見が患者や家族の皆しみを深くしている。遺伝に対する誤った罪悪感を軽減するために,正しい医学的,遺伝学的情報を与えることも遺伝相談の重要な役割である。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.