特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
眼科外来診療の周辺
三歳児健診
矢ヶ﨑 悌司
1
1眼科やがさき医院
pp.273-275
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906601
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三歳児健診とは
三歳児健診における視覚健診は,母子保健法に基づいて,小児の視力や両眼視機能の正常な発達の障害となる原因を早期に発見し,早期治療に結び付けることを目的として1990年10月から導入された。1997年度から三歳児健診の実施主体が都道府県の保健所単位から市町村の自治体に変更されたが,それぞれの自治体間に多少の差異はあるものの,家庭での視力スクリーニングとアンケートによる一次健診,それらの結果から視覚の問題が予想される受診者を選定して行う二次健診を基本とし,その後の事後処理を目的として行われる眼科精密健診の3段階で三歳児視覚健診は実施されている。三歳児視覚健診の導入以前には就学前健診まで視覚健診は施行されていなかったため,導入以後健診により弱視や斜視の早期発見が可能となり,幼児の正常な視覚発達に対し一定の成果が得られつつある。
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