特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来フォローアップの実際
点眼薬の副作用
葛西 浩
1
1東邦大学医学部附属佐倉病院眼科
pp.217-221
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906579
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点眼薬の特性
点眼薬は,溶質(薬剤)・溶媒(剤形)・防腐剤(保存剤)・安定化剤・等張化剤・緩衝剤・可溶化剤から構成されている。
その副作用は,薬剤そのものによる場合と,防腐剤や安定化剤など添加物による場合とがある。また,その病態からみると点眼薬の直接の角膜・結膜組織への毒性による副作用と,薬剤過敏症,いわゆる各種のアレルギー反応による副作用がある。当然それぞれの病態が絡み合い,複雑な様相を呈することも多い(図1)。
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