特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
診療録記載法
白井 正一郎
1
1豊橋市民病院眼科
pp.11-13
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906521
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最近の医学・医療の進歩とともに,患者の権利意識の向上に伴い,診療録の意義がますます高まってきている。診療録はただ単に医師の覚え書きではなく,法的に規定された文書である(表1)。今日では,診療録は医師が患者のために作成する文書であるから,患者の求めがあれば診療録を開示すべきだとの議論が盛んになり,医師自らも診療情報を積極的に提供することで患者が疾病と診療の内容を十分に理解し,医師と患者が相互に信頼関係を保ちながら,共同して疾病を克服しようとの考えが示されている。したがって,これからはいつ診療録の開示が求められても応えられるように内容を整えて記載しておくべきである。
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