今月の表紙
成人のクラミジア結膜炎
大野 重昭
1
1横浜市立大学眼科
pp.119
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905214
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症例は17歳の女性。3週間前から持続する右眼の眼脂,異物感を主訴に受診した。内科医から抗生物質の点眼を処方され,2週間点眼していたが症状は改善せず,左眼も充血しはじめたという。
表紙の写真は初診時の右結膜所見であり,下眼瞼結膜から円蓋部にかけて大型で一部融合した著明な濾胞が多数みられた。また充血も強く,分泌物も付着していた。左眼にも同様の濾胞がみられた。右眼には点状表層角膜症がみられたが,左角膜は正常であった。眼瞼結膜擦過標本の螢光抗体法により,クラミジア感染が証明された。この症例では封入体は証明されなかった。
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