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連載 今月の話題
脈絡膜病変のICG螢光造影所見(2)
Indocyanine green angiography in choroidal disease
松永 裕史
1
Hiroshi Matsunaga
1
1関西医科大学眼科学教室
pp.108-113
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904721
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多発性後極部網膜色素上皮症
多発性後極部網膜色素上皮症(MPPE)は,後極部の網膜が扁平に剥離し,下方周辺部には胞状の網膜剥離をみる。後極部網膜にはドーナツ型の黄白色滲出斑が多発する(図13)。フルオレセイン螢光造影(フルオ造影)では,滲出斑に一致して脈絡膜から網膜下への著しい色素漏出がみられる(図14)15)。
インドシアニングリーン螢光造影(ICG造影)では造影早期に滲出斑は低螢光で,脈絡膜静脈は拡張し,静注後5分経過すると脈絡膜血管から著しい色素漏出によって後極部全体がびまん性の過螢光になり,その中に網膜下への色素漏出を示す過螢光がみられる(図15)。
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