マイアミ留学記・その7
遺伝子治療について
谷原 秀信
1
1京都大学
pp.1853
発行日 1994年11月15日
Published Date 1994/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904102
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最近の分子生物学の進歩は眼科診療の流れを大きく転換させて,DNA診断が既に一般の臨床の場で利用されつつあります。現時点ではまだ論文として眼科雑誌でさほど発表されてはいませんが,最もホットな研究課題になりつつあるのが遺伝子治療です。今回はこの領域における権威のひとりであるDr.Andersonと共同研究している坂本先生(九州大)に,研究現場の雰囲気や話題を教えてもらおうと思います。以下は坂本先生の文です。
「私は,1992年の夏から南カリフォルニア大学ドヘニー眼研究所のライアン教授の教室で研究をしております。研究の主なテーマは新生血管黄斑症ですが最近では,遺伝子治療の第一人者であるAnderson教授と共同で眼科領域の遺伝子治療についての研究をしておりますのでそのことについて簡単に説明します。
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