Siesta
ごった煮
村松 隆次
pp.188
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904078
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翼状片手術は,強膜壊死と再発防止が大切である。通常,上下結膜の有茎弁移植を行っているが,再発は稀である。強膜壊死の経験はない。最小限の手術侵襲で済むよう小さな内に行っている。シリコンバンドが露出した網膜剥離は,単に結膜被覆を行っても接着しないので,バンドの切除か摘出が必要である。口唇粘膜移植術は美容的に満足できないので,義眼挿入のための結膜嚢拡大に使う程度である。保存強膜,人工硬膜は網膜剥離手術のインプラント材料として使用したが,最近は専らエクスプラントを行っている。筋膜は小児の眼瞼下垂の吊り上げ法に使用しているが,刺激症状もなく美容的にはよい。形成外科医に比較的大きく取れる側頭筋筋膜を採取していただいている。
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