特集 高齢患者の眼科手術
高齢患者の眼科手術
5 ぶどう膜疾患
転移性眼内炎
田中 稔
1
Minoru Tanaka
1
1順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院眼科
pp.154-155
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904064
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- 文献概要
●患者のほとんどは,全身的に何らかの基礎的疾患を有するいわゆる日和見感染者で,これに高齢という要素が加わった病態である。
●全身状態を把握し,当該科主治医との綿密な連携が重要である。
●全身状態を考慮の上,手術を行うメリット・デメリットを充分考慮する。
●麻酔および手術による全身への影響を考慮しても,手術の絶対適応があれば,患者本人と家族に手術の必要性や内容を充分説明する。
●手術は可能な限り午前中に予定し,当該科主治医や麻酔医のスタンバイを依頼する。
●手術は可能な限り短時間で,慣れた術者が行い,術中の灌流液への薬剤の使用など工夫し,少なくとも再手術を避けるように努力する。
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