特集 眼感染症診療ガイド
II.診断・治療のポイント
眼内炎
転移性眼内炎―細菌性眼内炎
阿部 達也
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科生体機能調節医学専攻感覚統合医学講座視覚病態学分野
pp.236-240
発行日 2003年10月30日
Published Date 2003/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101462
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疾患の特徴
1.概念
細菌性の転移性眼内炎は,眼以外の臓器の感染巣から血行性に細菌が播種されて眼内の感染症が起こる疾患で,内因性眼内炎とも呼ばれる。このため手術後や外傷による外因性眼内炎とは異なり,眼球の穿孔創がなくても発症する。病態は細菌感染で起こる眼内の急性,非肉芽腫性,化膿性炎症である。
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