特集 白内障手術 Controversy '93
術中・術後トラブルの予防と対策
全身合併症
浅野 徹
1
,
稲富 誠
1
1昭和大学医学部眼科学教室
pp.188-190
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901946
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近年,白内障手術における技術の進歩にはめざましいものがあり,より安全で侵襲の少ない手術が行われるようになってきている。このため,かなりの高齢者に対しても手術が可能となっているが,一方では患者が高齢であるがゆえに,全身的な合併症を有している割合も高いといえる。白内障手術は,ほとんどが局所麻酔で行われ,手術時間も短く,入院も短期間であるとはいえ,術中術後に全身合併症が発症する可能性は十分にあると考えなければならない。
そこで今回は,全身合併症,特に高血圧,心疾患,糖尿病を有する白内障患者の管理について,われわれの施設での経験をもとに述べてみたい。
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