今月の主題 慢性呼吸不全に必要な基礎知識
慢性呼吸不全の日常管理
慢性呼吸不全に合併しやすい全身合併症
市瀬 裕一
1
,
平嶺 陽子
1
1東京医科大学第1内科
pp.998-999
発行日 1999年6月10日
Published Date 1999/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906076
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●高度の低酸素血症や高炭酸ガス血症の結果引き起こされた意識障害を肺性脳症といい,高炭酸ガス血症による場合をCO2ナルコーシスという.
●呼吸不全に合併する臨床的に重要な消化管出血の発症頻度は2.0%である.
●消化性潰瘍や不定の消化器症状を伴い,食事摂取に際しても呼吸困難が悪化するため食事摂取が不十分となりやすい.
●併発する感染症は,肺を含む各種臓器組織に障害を与え,多臓器不全の原因となる.
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