Japanese
English
連載 眼科図譜・316
眼底全域に散在性に生じた急性網膜色素上皮炎
A case of acute retinal pigment epitheliitis with disseminated lesions
松原 孝
1
,
加藤 研一
1
,
田中 英夫
1
,
山川 良治
1
Takashi Matsubara
1
,
Kenichi Kato
1
,
Hideo Tanaka
1
,
Ryoji Yamakawa
1
1小倉記念病院眼科
pp.1648-1649
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901403
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緒言:急性網膜色素上皮炎は,1972年,KrillとDeutmanにより黄斑部を中心とした網膜色素上皮に特徴的な炎症のみられる疾患としてはじめて報告された1)。この疾患は,急激な視力低下で発症して数週間で自然緩解し,眼底には中央に黒い芯があり周囲に灰白色のハローを伴った滲出斑が黄斑部付近の色素上皮層に数個みられるのが特徴である1,2)。筆者らはこのKrillとDeutmanの報告と同様の特徴的な病変が眼底全域に多発性散在性にみられた症例を経験したので報告する。
症例 患者:18歳,女性
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