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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋
学術展示
糖尿病性網膜症に対するDyeレーザー光凝固200眼の検討
Dye Iaser photocoagulation in 200 eyes with diabetic retinopathy
大野 研一
1
,
戸張 幾生
1
Kenichi Ohno
1
,
Ikuo Tobari
1
1東邦大学大橋病院眼科
pp.1090-1091
発行日 1990年7月15日
Published Date 1990/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900273
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緒言 糖尿病性網膜症に対するdyeレーザー光凝固療法の有用性について,我が国においても近年いくつかの報告1-3)が見られるようになってきた。今回我々はdyeレーザー光凝固療法を受けた糖尿病性網膜症,多数例について臨床的検討を行いその有用性について検討したのでここに報告する。
方法 対象は1987年3月より1989年3月までの間に,当院眼科外来においてdyeレーザー(波長577 nm,590nm)による光凝固を受けた糖尿病性網膜症例で,光凝固後1か月以上経過観察を行ったもののうち,無作為に選んだ200眼である。網膜症を,単純型,前増殖型,増殖型に分類し術前術後の観力を測定し.術前よりも2段階以上の視力改善が見られたものを視力改善群,術前よりも悪化したものを悪化群,その他を不変群とした。さらに全症例を黄斑症を認める群と認めない群とに分け,その視力予後についても比較検討した。凝固条件は凝固径が200μmまたは500μm,凝固時間0.2〜0.5秒,凝固出力150〜350mw,凝固数が単純型:250発,前増殖型および増殖型:1000〜1500発である。
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