増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
4.網膜・硝子体疾患
3)手術手技
レーザー網膜光凝固
野崎 実穂
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科視覚科学
pp.269-274
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212919
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ここが変わった!
以前の常識
●毛細血管瘤に対する局所凝固は,造影結果を見ながら凝固するので,技術と経験が必要である。
●閾値下凝固は特殊な装置がないとできず,見えない凝固斑を密に打つ名人でないとできない手技である。
●無灌流領域には,必ずレーザー網膜光凝固を行う。
現在の常識
●ナビゲーション機能搭載レーザー網膜光凝固装置により,造影結果などをもとに,正確な局所凝固が誰でもできるようになった。
●網膜レーザー光凝固装置に,閾値下凝固ができるソフトウェアが搭載され,パターンで凝固できるため,特殊な装置や名人芸は必要なくなった。
●VEGF阻害薬の登場で,無灌流領域に対するレーザー網膜光凝固は必須ではなくなった。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.