今月の表紙
虹彩囊腫
卯木 伸介
1
,
髙橋 次郎
1
,
堀 裕一
2
1獨協医科大学埼玉医療センター
2東邦大学
pp.664
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215187
- 販売していません
- 文献概要
症例は15歳,男性。近医にて左眼の虹彩の腫瘤を指摘され,精査目的で獨協医科大学埼玉医療センターに紹介され受診となった。初診時視力は左右とも1.2(矯正不能),眼圧は左右とも18mmHgであった。細隙灯顕微鏡検査で左眼の4〜6時部の瞳孔縁に,茶褐色で表面が平滑な囊腫状病変を認め,虹彩囊腫と臨床診断した。腫瘤は角膜内皮,水晶体に接触していなかったが,今後腫瘤の増大に伴い眼圧上昇などの可能性もあるため,定期的に経過観察中である。
今回の写真撮影には,TOPCON社製スリットランプSL-D7にNikon社製デジタル一眼レフカメラD300を取り付けた装置を使用した。撮影条件は,倍率10倍,スリット幅10mm,長さ14mm,背景照明なしとした。撮影は,病変を立体的に描写できるようにスリット光を鼻側方向から当て,耳側方向から間接照明法で行った。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.