今月の表紙
加齢黄斑変性
竹内 勝子
1
,
水流 忠彦
2
1埼玉医科大学眼科
2自治医科大学眼科
pp.1383
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101872
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症例は56歳,男性。変視を主訴に近医を受診し,黄斑変性の疑いで当科を紹介された。当科でフルオレセイン蛍光造影検査,インドシアニングリーン造影検査を行い,両検査で脈絡膜新生血管が確認されたが,視力がよいため(矯正0.7)光線力学療法は行わず経過観察していた。4か月後,諸検査で脈絡膜新生血管が拡大し,視力も下がったので光線力学療法を行った。その1か月後の蛍光眼底造影写真である。視神経乳頭内を走行する網膜毛様動脈がみられ,傍中心窩に1乳頭径弱になった脈絡膜新生血管網が網目状に観察される。それを縁取るように網膜下出血が生じ蛍光をブロックしている。またその周囲の網膜毛細血管網の一部に拡張,吻合,灌流遅延もみられる。
写真は,ZEISS社製FF450plusにVictor社製3CCDデジタルカメラKY-F75を搭載し撮影している。
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