増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
4 眼窩
眼窩腫瘍摘出術
馬詰 和比古
1
1東京医科大学臨床医学系眼科学分野
pp.62-64
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213739
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手術・治療の概要
眼窩腫瘍は,眼科の日常診療では比較的稀な疾患であるが,なかには急速に進行し生命にも影響を及ぼす悪性腫瘍もあることから,迅速な検査,診断が必要となる。眼科診療の基本は細隙灯顕微鏡検査であるが,眼窩腫瘍の診断においてはCT検査およびMRI検査を用いて患者に説明をすることになる(図1)。また,多くの患者は眼瞼下垂,眼球突出などの主訴で来院することも多く,顔面写真を撮像して,画像検査と合わせて腫瘍の位置などを理解してもらう(図2)。実際の腫瘍摘出術は,診断目的に腫瘍の一部を摘出する組織生検目的と,根治目的のための腫瘍全摘出の2つに分けられる。眼科手術の多くは局所麻酔で対応が可能であるが,眼窩腫瘍摘出術の場合は,骨切り術を併用することもあるため,全身麻酔を施行することも多い。
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