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特集 第73回日本臨床眼科学会講演集[2]
特別講演
良質な視機能をめざして—イメージングによる前眼部疾患の個別化医療
Better quality of vision customized by imaging in anterior segment disorders
前田 直之
1,2
Naoyuki Maeda
1,2
1湖崎眼科
2大阪大学大学院医学系研究科視覚情報制御学寄附講座
キーワード:
角膜形状解析
,
波面収差解析
,
生体力学解析
,
前眼部光干渉断層計
,
眼内レンズ度数計算式
Keyword:
角膜形状解析
,
波面収差解析
,
生体力学解析
,
前眼部光干渉断層計
,
眼内レンズ度数計算式
pp.375-387
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213513
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平成の時代には,前眼部疾患に対する角膜形状解析,波面収差解析,生体力学解析,前眼部光干渉断層計などイメージングによる眼科検査が進歩し,前眼部疾患の本態や,その視機能に及ぼす影響への理解が進んだ。治療の原則が正しくとも,ワンパターンで治療をすると,特に術後視機能において問題が生じ,治療に対する不満の原因になることがあるが,令和の時代には個々の症例のライフスタイル,眼の特性,および前眼部イメージングの結果に基づき,屈折矯正,白内障手術,角膜移植など前眼部疾患の治療が,良質な視機能をめざした個別化医療としてより高い精度で実践されることが期待される。
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