増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート
メディカル眼科治療 各論
Ⅱ 眼窩疾患およびその周辺部領域
IgG4関連眼疾患
小幡 博人
1
1埼玉医科大学総合医療センター眼科
pp.162-165
発行日 2019年10月30日
Published Date 2019/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213336
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POINT
●IgG4関連疾患に伴う眼病変は,両側涙腺の対称性腫大以外に,三叉神経(特に眼窩下神経)腫大,外眼筋腫大,視神経症などが知られている。
●診断には,画像診断における有意な所見と血清学的に高IgG4血症(135mg/dL以上)を認めること,病理組織学的にIgG4陽性の形質細胞浸潤を認めることの3つが必要である。
●治療はステロイドの全身投与を行う。PSL 0.5〜0.6mg/kg/日で開始する。
●ステロイドの漸減時,または離脱後に再発する例がある。
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