今月の表紙
樹枝状角膜炎
宇多 真理子
1
,
坂本 泰二
2
1二本松眼科病院
2鹿児島大学
pp.978
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213219
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- 文献概要
患者は60歳,女性。ドライアイにてヒアルロン酸ナトリウム,およびレバミピド点眼を継続中に右眼の充血,眼脂,鼻汁もでるとの訴えで当院を再診した。下眼瞼結膜に濾胞を認め,角膜に混濁はなかった。ガチフロキサシン,フルオロメトロン点眼を処方し経過観察するも症状が軽快しないため再度受診し,その際,フルオレセイン染色下で角膜に典型的な樹枝状のヘルペス性角膜炎を認めた。アシクロビル眼軟膏に変更したところ1週間後には角膜炎は消失し,その後再発はない。
撮影には3CMOSフルHDカメラMKC-700HD(池上通信機)を用いた。接眼部の視度調整を厳密にし,光量は最大に上げ,角膜反射が入らない角度で光を当てて,絞りを十分に絞り,フルオレセインは少量に抑え滲まぬうちに素早く撮影した。
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