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予報
サイロキシンの家兎子宮の樹枝状変化維持作用に及ぼす影響
Influences of thyroxin on the maintenance of arborizations in rabbit uterus
並木 荘三
Shoji Namiki
pp.805-806
発行日 1957年11月10日
Published Date 1957/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201647
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1.緒論
1906年Bouin, Ancelは家兎で交尾後排卵と黄体形成が起ることを見出した。組織的にも妊娠早期と同じような所見であつた。かくて黄体剔出が粘膜の変化を妨げたのでこれは黄体ホルモンによることが明らかになつた。
1911年Mayerは黄体形成と子宮粘膜の変化を相関させ機能黄体ある時のみ内膜の妊娠前期分泌変化が現われるとした。このような変化は,1932年Kaufmannによりエストロゲンで内膜の成長を導きそしてプロゲスラロンを投与することによりこの変化を導いた。早くより内膜はエストロゲンにより先行され,次でプロゲステロンによらねばならぬことが重きをおかれた。しかしHisawはこれを疑い,彼は去勢された猿,家兎の萎縮内膜がプロゲステロンの大量でprogestationalな反応を導くことが出来たとした。しかしプロゲステロンの単独でこの変化が現われるとしてもエストロゲンが,必要でないということにはならない。それはプロゲスラロンが先行し,或は同時に与えられるならば明らかに強まるからである。
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