Japanese
English
臨床講義
樹枝状角膜炎
Keratitis dendritica
大石 省三
1
Shozo Oishi
1
1山口医大
1Department of Ophtholmology, Yamaguchi Medical School.
pp.807-811
発行日 1958年5月15日
Published Date 1958/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206362
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〔第1例〕小林,14歳,中学生。
4,5日前,風邪気味で熱発があつたが,その頃から右眼に異物感と羞明を訴え視力が低下したので来院した。
診ると右眼の角膜は表面が粗糙になつていて,そこにうつる窓の枠の像がボンヤリとしている。特に瞳孔領に相当して縦に走る線状の溷濁が見られる(図1)。この部分では窓の枠はゆがんでいる。毛様充血は軽度。瞼結膜は僅かに反応性の充血がある丈で腫脹はなく,眼脂は少量で寧ろ流涙がある。
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