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特集 今が旬! アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎におけるサイトカインの役割
The role of various cytokines in allergic conjunctivitis
浅田 洋輔
1
Yosuke Asada
1
1公益財団法人東京都保健医療公社 東部地域病院眼科
pp.58-64
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213015
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はじめに
アレルギー性結膜炎は眼科の疾患のなかで患者数が多い疾患の1つであり,さまざまな研究が行われているが,いまだに完治できる治療法は見つかっていない。1966年に石坂ら1)によりIgEが発見されてから50年以上が経ち,この間にアレルギーの研究は大きく発展した。Ⅰ型アレルギー,Th2細胞性炎症が解明され,最近ではバリア機能の破綻から生じる上皮細胞由来の炎症の概念からアレルギー疾患の大枠が理解されつつある。
本稿では,Ⅰ型アレルギー,Th2細胞性炎症を解説した後,新たに判明したバリア機能の破綻から生じる上皮細胞由来のサイトカインと,そのサイトカインに反応してアレルギー反応を引き起こす新しい細胞の発見について述べる。
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