特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理
Ⅱ.眼科臨床薬理各論
1.外眼部・前眼部疾患
アレルギー性結膜炎
高村 悦子
1
1東京女子医科大学眼科学教室
pp.57-61
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104978
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POINT
◎アレルギー性結膜疾患はⅠ型アレルギーが関与する結膜の炎症疾患で,アレルギー性結膜炎では即時相が,また春季カタルでは遅発相が病態に関与する。
◎アレルギー性結膜疾患の治療の第一選択薬は抗アレルギー点眼薬である。
◎アレルギー性結膜炎では,症状悪化時のみ,低濃度ステロイド点眼薬を短期間追加する。
◎スギ花粉によるアレルギー性結膜炎に対しては,スギ花粉飛散初期の症状がないか,あってもごく軽度の時期から抗アレルギー点眼薬を開始する初期療法が有効である。
◎春季カタルの治療には,抗アレルギー点眼薬,免疫抑制点眼薬(カルシニューリン阻害薬),ステロイド点眼薬が用いられる。
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