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(1)対象患者133例中,男68例,女65例で性差は認めなかった。年齢別分布は,男では10歳台,10歳未満,女では30歳台,10歳台が多かった。
(2)初診月別来院患者数は,3〜5月の春8〜9月の夏〜秋へかけてが多かった。結膜花粉症患者は133例中65例にみられ,同様に春と夏〜秋が多かった。
(3)初診時に他覚所見を有していた症例は70.3%であり,結膜分泌物中好酸球の出現頻度は56.9%であった。
(4)血清IgEは高値を,涙液IgEはやや高値を示した。結膜花粉症の血清IgEはその他のアレルギー性結膜炎に比し有意に低値を示した。
(5)合併症の頻度はアレルギー性鼻炎>アトピー性皮膚炎>喘息の順であった。
(6)皮内反応ではハウスダストが78.1%と高い陽性率であった。また花粉は67.2%,真菌は41.4%であった。
各症例別皮内反応の結果では,ハウスダスト,花紛,真菌など同種抗原にのみ陽性を示す症例の頻度は低く,多反応型を示す例の多いことがわかった。
(7)皮内反応,血清RASTと症状の季節性について検討したところ,通年性ではハウスダスト,真菌が,季節性を有するものでは,花粉の陽性率およびRAST scoreが高かった。
Epidemiological and immunological investiga-tions were performed in 133 patients with atopic conjunctivitis including 65 cases of pollinosis. Both sexes were equally involved. The age distribution showed a peak in the second decade for males and in the fourth decade for females. The condition tended to become manifest during the spring and autumn seasons. An increase in eosinophils in the conjunctival smear was present in only 56.9% of the cases. Other cases were diagnosed by provocation with anti-IgE or allergen extracts.
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