Book Review
ジェネラリストのための眼科診療ハンドブック
國松 淳和
1
1国立国際医療研究センター病院総合診療科
pp.904
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212301
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本書を一読して,一貫してまったくブレていないと思った点があって,それは「著者の目線が一定」であるという点だった。著者自身が序文で,「専門外の疾患の相談は大学時代の同級生が一番良いと感じませんか?」と投げ掛けてもいるように,評者が本書から「一定した目線」を感じたのは,読んでいて常に非眼科医の先生と患者さんのことを意識した記述である印象を強く受けたからだ。どこを読んでも,である。
評者は500床以上の総合病院の総合内科に所属する医師である。その意味で,本書のタイトルにもある「ジェネラリスト」なのかもしれないが一般に総合内科医・総合診療医というのは,自分のことを「ジェネラリスト」と呼ぶのをはばかる。勘違いを生まないように言っておくと,読者対象は要するに「非眼科医」ということでよいと思う。「ジェネラリスト」である必要はないと感じた。
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