増刊号 緑内障なんでも質問箱—エキスパートに聞いたら最新エビデンスをもとにズバリと答えてくれた!
Ⅲ.治療編
【手術:流出路再建術】
59.トラベクロトミーと濾過手術(特にトラベクレクトミー)はどのように使い分けたらよいのですか?
陳 進輝
1
1北海道大学大学院医学研究科眼科学分野
pp.295-298
発行日 2015年10月30日
Published Date 2015/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211596
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観血的緑内障手術は,大きく房水流出路再建術と濾過手術に分けることができます。現在日本で広く行われている房水流出路再建術はトラベクロトミー(線維柱帯切開術)であり,最近では眼内からアプローチをするトラベクロトミーやその仲間であるトラベクトーム®なども行われています。一方,濾過手術はマイトマイシンC併用トラベクレクトミー(線維柱帯切除術)が代表的な術式ですが,近年日本で保険適用となったチューブインプラント(アルコンエクスプレス®・EX-PRESSTM,Baerveldt glaucoma implant,Ahmed glaucoma valve implantなど)も同じ濾過手術です。これらの術式にはそれぞれメリットやデメリットがあり,症例によってその適応を考えて行う必要があります。
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