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特集2 近年のコンタクトレンズ事情
レンズケア
Lens Care
宮本 裕子
1,2
Yuko Miyamoto
1,2
1アイアイ眼科医院
2近畿大学医学部眼科学教室
pp.198-203
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211223
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はじめに
ハードコンタクトレンズ(以下,HCL)とソフトコンタクトレンズ(以下,SCL)に対するケア用品は異なるが,方法としては,まず石鹸を用いての手洗いを行い,いずれもこすり洗いとすすぎが基本だと考えて大きな問題はない。しかし,近年は,特に若年者が,眼科を受診せず,非常に安易にコンタクトレンズ(以下,CL)を入手する例が増え,なかでもカラーCLの場合,CL自体を初めて使用する例もあり,レンズケアの指導を全く受けることなくCLを使用している現状がある。こすり洗いをしないどころか,水道水を用いて保存のみ行ってレンズを使用していたり,たとえケアを行っていても誤った方法となっている例がある。そのうえ,把握できないくらい多くの種類のカラーCLが世間に出回っており,一部のカラーCLに対して過酸化水素製剤が使用できないものもある。非常に多くのカラーCLが出回っているなか,現在のケア用品がすべて,それぞれのレンズに適合するのかどうかは明らかになっていない。また,こすり洗いをすると,色落ちするカラーCLもいくつか存在している。本稿では,今までのCLに対するケアについて振り返りつつ,最近の事情について考えていきたい。
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