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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京
学術展示
原因不明の周辺部角膜浸潤に対する抗生物質およびステロイドによる治療効果について
Treatment with antibiotics and corticosteroid in corneal marginal infiltration
宮本 裕子
1
,
安本 京子
1
,
西田 輝夫
1
,
大鳥 利文
1
Yuko Miyamoto
1
,
Kyoko Yasumoto
1
,
Teruo Nishida
1
,
Toshifumi Otori
1
1近畿大学医学部眼科
pp.206-207
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210626
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緒言 周辺部角膜浸潤は,角膜周辺部に発生する実質への細胞浸潤で,角膜上皮欠損を伴いその原因は不明である。黄色ブドウ球菌の感染および細菌由来の抗原に対する免疫反応などが病態として考えられてきた1)。今回我々は,周辺部角膜浸潤の臨床所見の特徴と,抗生物質,抗菌剤およびステロイドによる治療効果について検討したので報告する。
対象 近畿大学医学部附属病院眼科を受診し,周辺部角膜浸潤と診断された14例を対象とした。年齢は平均49.8歳(22〜74歳)で,男性4例,女性10例であった(表)。抗生物質あるいは抗菌剤の点眼や内服,およびステロイドの点眼のみで治療したA群(5例)と,そのA群の治療に,抗生物質とステロイドの結膜下注射を加えて治療したB群(9例)に分類した。
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