Ⅴ私の經驗
點眼と罨法の改良法を提唱す
宇山 安夫
1
1阪大眼科
pp.84
発行日 1948年5月20日
Published Date 1948/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211092
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最近になつて點眼藥,特に吾々にとつて必須缺くことの出來ない,アトロピン,ピロカルピン,ユゼリン,ヂオニン等のアルカロイド藥の補給が極度に困難となつて來た,最近になつて特にアトロピンとピロカルピンの補給が絶えようとして居る。
斯ういう時には,融通の利かない大病院程,眞先きに悲鳴を上げなければならない。然し自宅開業の諸君は,逸早く先きを見越して,買溜めをする事も出來やうし,又其使用量も大病院に較べたら,恐らく比較にならない,隨つて極度の藥餓饉と申したところで,左程痛痒を感じない,然し斯樣な事は,個人の損得の問題として片付けられない,大きな問題であることは申迄もない。
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