研究
現行BCGワクチンの缺點と改良法
鶴見 三三
1
1名古屋醫科大學
pp.204-209
発行日 1947年9月25日
Published Date 1947/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200182
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BCGワクチンの接種が,感染豫防延ては發病防止に一定の效果あることは最早議論の餘地がない。併しながら現行BCGワクチンは,普通皮内又は皮下に接種する關係上,種々の副作用を招來する。その内輕度の發熱その他の全身症状は,他のチフスコレラ等のワクチン注射の場合と敢て變りはないが,唯不快なるは接種部位に於ける膿瘍竝に潰瘍を形成することである。之も注射の菌量と體質により一様ではないが,その頻度は第1表に示す通りである。
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