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総説 第42回日本臨床眼科学会シンポジウムから
硝子体腔内注入物質
Clinical problems of various materials injected into the vitreous space.
根木 昭
1
1天理よろづ相談所病院
pp.1967-1972
発行日 1989年12月15日
Published Date 1989/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211079
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はじめに
硝子体手術の普及により従来難治とされてきた増殖性硝子体網膜症(PVR)や増殖性糖尿病性網膜症,眼内炎等に対し積極的な外科的治療が加えられるようになったが,本シンポジウムでは硝子体操作について特に硝子体腔内注入物質という観点から多角的検討がなされた。Introductionとして座長の本田孔士教授(京都大学)から硝子体置換の意義について問題提起がなされたのに続いて招待演者のG.A.Peyman教授(ルイジアナ州立大学)がintravitreal drug therapyについて,根木 昭(天理よろづ相談所病院)が気体置換の問題整理,安藤文隆氏(国立名古屋病院)が液状体置換の問題整理について総説し,各演題について田野保雄氏(国立大阪病院),坪井俊児氏(大阪大学),谷内 修氏(慈恵医大)から実際的な各論についての討議がなされた。以下6氏による討論を基に浮き彫りにされた硝子体腔内注入物質の問題点について私見を交えて総括してみたい。
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