特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
眼科救急外来
近藤 武久
1
,
小紫 裕介
1
Takehisa Kondo
1
,
Yusuke Komurasaki
1
1神戸中央市民病院眼科
pp.1596-1602
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210999
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救急医療は医療行政の面から第一次救急,第二次救急,第三次救急と区別されている。しかし,眼科救急医療の面から考えると,対象とする臓器の特殊性から,生命予後に関連する,いわゆる第三次救急に相当するものはほとんど皆無といってよい。むろん,特殊なケースとして,複数臓器の損傷を伴う複雑な交通外傷とかあるいは頭部の銃創などの場合は,生命の救急に関する処置を要するものもあるが,その際には生命に対する救急処置が優先されるのは言うまでもないところである。したがって,一般の眼科救急とは医療行政における,第一次救急,第二次救急に相当するものを対象とするのが普通である。
対象
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