特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
診療室でのemergency
佐藤 清祐
1
kiyotaka Sato
1
1養明堂眼科医院
pp.1603-1606
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211000
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眼科診療のemergencyとして問題になるのは検査や処置,手術操作などによっておこるショックとその類似発作であるが,その大部分は麻酔薬,抗生物質の点眼,内服や螢光眼底造影(以下FAG)のフルオレセイン静注など薬物使用時である。しかし薬物使用時であっても常に薬物性(アナフィラキー)ショックとは限らず,一次性ショックの場合もあり,また壮老年者に潜在していた器質的心疾患や脳循環障害が眼科処胃を引き金として発作をおこし重篤な事態に進展することもある。どの原因でも発作がおきた際の対策は基本的には大差ないが,予防対策の面では多少異なるので,それら原因の鑑別に重点をおきつつ述べる。
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