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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京
学術展示
調節の準静的視標刺激時と遠点視標固定時における瞳孔反応の経時的変化
Time course of pupillary responses during quasistatic accommodative stimulation and fixation at the far point
伏屋 陽子
1
,
蒲山 俊夫
1
,
大野 仁
2
Yoko Fuseya
1
,
Toshio Kabayama
1
,
Hitoshi Ohno
2
1東京労災病院限科
2東京慈恵会医科大学眼科
pp.972-973
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210843
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- Abstract 文献概要
緒言 調節の準静的記録法1)は,調節機能を他覚的に検査可能とし,調節痙攣,調節衰弱,老視などによる眼疲労の検索に役立っている2)。しかし,眼疲労を調査するうえで,近見反応(調節,瞳孔,輻湊)の一つにすぎない調節機能の検索だけでは,疲労を詳細に把握したとは言えない。我々は,近見反応のうち,調節と瞳孔反応の2要素を準静的記録法によって他覚的に測定し,その臨床応用の可能性を調査した。
方法 対象は17〜48歳の男子4名女子4名で,軽度の近視と乱視以外に眼科的所見のない者とした(表1)。測定にはオートレフラクトメーターと電子瞳孔計を用い,これらを組み合わせて調節と瞳孔の反応が同時に記録できるようにした。視標はコンピューター制御によって,0.2dptr/secの速度で−12.5dptrから近方へ移動し,+12.5dptrで折り返したのち各被検者の遠点の位置で固定した。その際の調節反応と瞳孔面積の変化を経時的に400秒間,同時記録した。測定は火曜日と定め,9時,12時,15時,18時に行った。
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