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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京
学術展示
未熟児網膜症治療用試作コンタクトレンズの使用経験
A contact lens prototype for retinopathy of prematurity
廣辻 徳彦
1
,
片岡 淳子
1
,
川崎 茂
1
,
森下 清文
1
,
中島 正之
1
,
渡辺 千舟
1
Norihiko Hirotsuji
1
,
Atsuko Kataoka
1
,
Shigeri Kawasaki
1
,
Seibun Morishita
1
,
Masayuki Nakajima
1
,
Chifune Watanabe
1
1大阪医科大学眼科学教室
pp.966-967
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210840
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- Abstract 文献概要
緒言 従来,未熟児網膜症に対する光凝固は,キセノン光凝固装置で行われていた1,2)が,近年,馬嶋式未熟児・新生児用2面鏡コンタクトレンズが開発され,アルゴンレーザー光凝固を用いた治療が行われるようになってきた3,4)。今回我々は,瞼裂が小さく馬嶋式2面鏡では光凝固が困難な症例に遭遇し,馬嶋式2面鏡より接眼部の直径が小さい2面鏡を試作・応用し,有効であったので報告する.
症例 症例は妊娠28週,体重1,024gで出生した女児で,出生後1分のApgar scoreは5点であった。生直後より気管内挿管でO2投与が行われ,レスピレーター,O2boxも使用された。生後51日目(延べ在胎35週)の眼科初診時には体重1,216gで,前眼部・中間透光体に異常なく,角膜径は8mm,散瞳時の瞳孔径は6mm,左右差は認めなかった。眼底は網膜の色調がやや悪かったが,乳頭の境界はほぼ鮮明で,周辺部では血管の発育不良や蛇行があり,新生血管,無血管領域,境界線形成,点状出血も認められた。
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