特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべて
1.周産期異常
未熟児網膜症
平岡 美依奈
1
1国立成育医療センター眼科
pp.13-17
発行日 2007年10月30日
Published Date 2007/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101979
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はじめに
未熟児網膜症(retinopathy of prematurity:ROP)は,主に出生体重1,500g未満の極低出生体重児に発症する血管増殖性疾患である。人工呼吸管理や出生前ステロイド治療などの周産期医療の進歩に伴って,在胎28週未満の超早産児の救命率が上昇し,網膜血管の成長が不良で重症な未熟児網膜症が増加している1)。これに伴い,国際分類が改定され,また治療適応も改変された。さらに,手術治療の進歩により硝子体手術適応が変化するなど,ますます眼科医の適切な対応が求められている。
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