今月の表紙
未熟児網膜症
反保 宏信
1
,
鈴木 康之
2
1自治医科大学眼科学講座
2東海大学八王子病院
pp.1666
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200137
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症例は在胎27週,1,082gで出生した男児。修正30週から当科でフォローしていた。当初より網膜血管の蛇行,拡張,多分岐があったが増殖傾向はなかった。修正35週の検査時に両眼ともzone Ⅱ,stage 3 moderate with pre-plus diseaseとなったため,未熟児網膜症に対して修正36週時に両眼に光凝固術を施行した。写真は光凝固術直前に撮影したものである。患児の体重はその当時1,248gであった。光凝固術の経過は良好で,レーザー瘢痕のなかを血管が少し延びており,網膜剝離や増殖膜を認めていない。
撮影にはClarity社のRetCam3®を用い,後極と耳側の増殖部分が入るように留意して撮影した。
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