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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京
学術展示
ヒーロン及びメチルセルロースの家兎眼血液〜房水柵に及ぼす影響について
Influence of Healon and Methylcellulose on rabit blood-aqueous barrier
真智 直子
1
,
三谷 洋子
1
,
久保 朗子
1
,
大木 孝太郎
1
Naoko Machi
1
,
Youko Mitani
1
,
Akiko Kubo
1
,
Kohtaro Ohki
1
1東京慈恵会医科大学眼科
pp.212-213
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210629
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- Abstract 文献概要
緒言 白内障手術,とりわけ眼内レンズ移植術が,ヒーロンなどの粘弾性物質の使用によって格段に安全かつ容易に行われるようになった事は言うまでもない。眼科手術における粘弾性物質の使用は,さらに増えつつあり,Visuco-surgeryといった新しい方法として考えられる事もある。ヒーロンなどの使用がとりわけ前眼部手術に多大な恩恵をもたらした事は事実であるが,その使用による術後一過性高眼圧も報告されており,手術終了時には眼内から吸引除去することが望ましいと考えられている。今回の実験では家兎眼前房にヒーロンと今回作成したメチルセルロースを注入し,その血液房柵への影響について房水中の蛋白濃度の変動から検討した。
実験動物および方法 実験動物として成熟白色家兎(2-3.0kg)48羽を使用した。4%キシロカイン点眼麻酔後前房水0.2mlを採取した後,ヒーロンまたはメチルセルロース0.2m1を前房内へ注入し,対照として対側眼の前房水を同様に採取し人工眼内灌流液オペガードを注入した。以上の様に処置した家兎の前房水を,6,12,24,48時間および1週間後に再び採取し,その蛋白量をLowry法およびCBB法によって測定した。
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