Japanese
English
連載 眼科図譜・267
視神経乳頭ピットと二重輪黄斑症
Congenital pit of the optic disc and double ring maculopathy.
大島 史子
1
,
龍井 哲夫
1
,
金上 貞夫
1
,
清水 昊幸
1
Fumiko Ohshima
1
,
Tetsuo Tatsui
1
,
Sadao Kanagami
1
,
Hiroyuki Shimizu
1
1自治医科大学眼科学教室
pp.1018-1019
発行日 1988年9月15日
Published Date 1988/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210500
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- Abstract 文献概要
緒言 Optic pit (以下pit)の存在は1882年Wiethe1)の記載以来知られ,pitに伴う後極部隆起性病変は1967年Sugar2)がこれを網膜剥離と規定して以来pitに伴う網膜剥離として内外に多数の報告をみる3-6).1988年Lincoff7)らは立体観察法を駆使し,従来網膜剥離とされていた領域は実は網膜分離症様であり,長期経過後に黄斑部に二次的に生ずる嚢腫様病変こそ網膜剥離であると主張した.
今回,我々は網膜立体撮影を用いて,網膜分離症様病変と網膜剥離の二重構造を明らかにした.その結果,Lincoffの主張を支持する所見を得たので報告する.
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