文庫の窓から
一草亭目科全書
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斉藤 仁男
1
1研医会
pp.444-445
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210356
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「一草亭目科全書」はとう苑(一草亭)の撰にして,偶齋年希堯が康煕56(1717)年に序を書いて重梓した中国(清代)の眼科専門書である.わが国においては,文化2(1805)年5月に翻刻がなり,大阪の崇高堂などから梓行された.掲出本はその文化版である.
本書は上(30丁),中(24丁),下(31丁)巻の3冊よりなり,各巻とも四周単辺匡郭,有界,毎半葉10行,毎行20字詰(25.7×18cm),版心:書名,黒上魚尾,巻数,丁数を刻し,本文は漢文体で書かれている.上巻の巻頭に清江博望郡苑撰,廣寧偶齋年希堯重梓となっているが,中・下巻には撰,梓行者はないが「異授眼科」なる副題を附している.
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