Japanese
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連載 眼科図譜・360
白内障術後連続装用ソフトコンタクトレンズ内の真菌による沈着物
Fungus deposit on extended-wear contact lens in an aphakic subject
張野 正誉
1
,
岡本 茂樹
1
,
原 二郎
1
,
田中 康夫
1
Seiyo Harino
1
,
Shigeki Okamoto
1
,
Jiro Hara
1
,
Yasuo Tanaka
1
1近畿中央病院
pp.84-85
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210254
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- Abstract 文献概要
緒言 近年水晶体摘出術後の屈折矯正方法は,眼内レンズが主体となっているが,眼内レンズ挿入不能であった例などの片眼無水晶体眼にとっては,連続装用ソフトコンタクトレンズ(SCL)が必要で,まだまだSCLの役割は大きい.
連続装用SCLの管理は難しく,SCLの沈着物や汚れがSCL連続装用者の約20%にみられ,レンズの変更を余儀なくされることがある.そして,SCLの沈着物の一部に真菌が原因となっていることは,Bernstein1)の報告以来よく知られており2〜8),それらの細隙灯顕微鏡所見は,fuzzy (毛ば立った) spot1),feathery white opacification3),dark brown area5)等と表現されている.今回SCL (東レBreath-O® )内に含まれた,あたかも毛玉のような所見を示した珍しい沈着物を経験し,組織学的に真菌と証明されたので紹介する.
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