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特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (4)
学術展示
網膜剥離発症における心身過労の重要性(予報)
Psychosomatic strain may trigger rhegmatogenous retinal detachment. A preliminary report
佐藤 清祐
,
小谷野 聡
1
,
高橋 貞
1
Kiyotaka Sato
,
Satoshi Koyano
1
,
Tadashi Takahashi
1
1東京大学
pp.816-817
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210105
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緒言 網膜剥離の発生には赤道部変性その他の網膜硝子体変性の存在が重要であるが,一方網膜硝子体変性があっても網膜剥離が発生するとは限らず,外傷(内眼手術を含む),運動や重い物を持つこと,過度の調節持続などが引き金となって発症することが知られている.そのため網膜剥離患者に対して,運動や重い物を持つことを避けるようにとの指導がなされることが多い.しかし著者はかねてより中高年者の剥離患者では,仕事の非常に忙しい最中などストレスないし心身過労(以後まとめて心身過労と表記)の強い時の発症が多いことに気がついており,心身過労が剥離発症に重要な役割を持つのではないかと考えていた.もしそうなら,剥離患者の生活指導では心身過労に注意させることが重要になる.ところが剥離発症前の心身過労についての報告はいまだ見当らない.そこで剥離発症前に外傷運動,心身過労がどの程度に見られるかを明らかにするため調査を行った.
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