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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (5)
学術展示
硝子体基本構築の検討—第1報コラーゲン,ヒアルロン酸および水の存在様式
Morphology of basic structure of the vitreous.:Part 1. Distribution of water, collagen and hyaluronic acid
成田 清美
1
,
一戸 敏
1
,
吉本 弘志
1
Kiyoharu Narita
1
,
Satoshi Ichinohe
1
,
Hiroshi Yoshimoto
1
1弘前大学医学部眼科学教室
pp.656-657
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209754
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- Abstract 文献概要
緒言 硝子体についての研究とその成果は近年目ざましいものがある.しかしそれは生化学的アプローチによるものが大部分であり,形態学的にはBalazsの模式的籠構造以後,それに必ずしも一致しない所見の諸報告は有るものの合理的形態に関しての説明はされていない.その理由としては,周知のごとく硝子体が多量の水分を含んだ粘液体であるゆえに全体像への形態学的アプローチが困難になるものと考えられる.そこで我々は,硝子体全重量の99%を占める水を,張力を保存した生に近い状態で除去し,眼球内にあるがままの線維構造を観察する目的で本実験を行った.
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