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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その5)
学術展示
早期緑内障眼の青錐体感度とtransient tritanopia effectの検討
Blue cone sensitivity and transient tritanopia effect in early glaucoma
阿部 春樹
1
,
坂井 豊明
1
,
吉田 武子
1
Haruki Abe
1
,
Toyoaki Sakai
1
,
Takeko Yoshida
1
1新潟大学医学部眼科学教室
pp.772-773
発行日 1985年6月15日
Published Date 1985/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209466
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緒言 我々は早期緑内障の視野異常はBjerrum領の青錐体感度低下に始まり,その検出には静的青錐体視野計測が最も鋭敏であることをすでに報告1)した.今回,この青錐体系の反応の一つであるtransicnt tritanopia ef-fect (以下TTEと略)を,Maxwell視光学系と平面色光視野計を用いて,網膜中心窩近傍ならびにBjerrum領域で検討した.
方法 Maxwell視光学系(図1)と,平面色光視野計(図2)を用いた.光学系の詳細については既に日眼誌1,2)に報告した.検査光は視角53分で黄色背景光(Max-well視104tolorand,平面色光視野計950 Nit)下で,Maxwell視では網膜中心窩近傍で,平面色光視野計では中心視野25°以内の各網膜部位で測定した.測定はまず3分以上黄色背景光に順応し,この上に青色検査光を重ねて呈示し青錐体感度を求めた.次に背景光を3秒間on,0.5秒間offの条件をくりかえして背景光offの間に閾値を測定し,両者の閾値の差をTTEとした.
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