Japanese
English
連載 眼科図譜・321
ゼンメリング環の1例
A case of Soemmerring's ring
升田 義次
1
Yoshiji Masuda
1
1ますだ眼科医院
pp.838-839
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209230
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- Abstract 文献概要
水晶体嚢外摘出術で水晶体の中央部のみが摘出されて赤道部が残り,水晶体質が前後嚢により包まれた場合,その水晶体質は前房水の溶解作用を免がれて虹彩後方に環状に残留する。これを発見者の名にちなんでゼンメリング環と呼ぶ1〜3)。嚢内法はもちろんのこと嚢外法でも顕微鏡下でKPEやI/A tipが使用されるようになった現在,この特異な後発白内障は幻の疾患となりつつある。ここにその1例を報告する。
症例:64歳,男。
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