Japanese
English
ジュニアコース
P環ベクトル
The Vectorcardiogram of P Loop
石川 恭三
1
Kyozo Ishikawa
1
1大和市立病院内科
1Department of Internal Medicine, Yamato City Hospital
pp.975-981
発行日 1972年11月15日
Published Date 1972/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202435
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心臓は,3次元(three dimension)に位置している器官であり,そこから発する心起電力も,3次元的に人体内に分布されるわけである。この3次元に分布される心起電力を,そのまま表現することは,数学的には容易であるが,直観的に把握することに,われわれは,不慣れである。そこで,2次元(two dimension),すなわち,平面に投影されたものから,立体的な心起電力の動行を推測することが一般的に行なわれている。これが,ベクトル心電図(vectorcardiogram)である。
ベクトル心電図(以後,VCGと略す)には,現在までに,多くの誘導法が提唱されてきている。大別して,Grishman誘導1)で代表されるcube systemと,Frank誘導2)を代表とする,corrected orthogonal systemとがある。現在では,後者が一般的に採用されているので,本稿においても,Frank誘導法を用いて説明することにしたい。
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